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舞台挨拶

 2004年7月19日、バンダイミュージアム開館1周年を迎えたこの日が、『MS IGLOO』の公開初日となった。早朝にも関わらず、熱心なファンが多数来場。そして、記念すべき初回上映を前に、監督の今西隆志氏とスーパーバイザーの出渕裕氏による舞台挨拶が行われた。ここでは、その初日舞台挨拶の模様をお伝えしよう。




Q:今回の『MS IGLOO』は、どのような作品になっているのでしょうか?
今西:本来は、家族連れでバンダイミュージアムにいらっしゃった時に、お父さんがコソコソと地下のシアターに行って見てくれるような作品と思って作らせていただきました(笑)。地下でこの作品を見てから、7階にある『ガンダムミュージアム』に行っていただくと、その大きさを感じられる実物大モビルスーツなどが展示してあるので、合わせて楽しんでもらえるものになっていると思います。
出渕:今回は、今西監督からお話しをいただいて参加しています。もともと、『ガンダム』に関しては、OVAの『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』や劇場版の『逆襲のシャア』などにも参加していたので、すでに知識はあるだろうということだと思います。今回の『MS IGLOO』の見所は、豪華なデザイナーの競演にありますね。カトキハジメ君や荒牧伸志さん、山根公利君、新人の藤岡建機君、そして私もデザインワークスとして参加していて、そちらの筋のファンには嬉しいスタッフワークになっていると思います。

Q:出渕さんは、スーパーバイザーとして作品に参加されていますが、具体的にはどのような関わりをされたのですか?
出渕:結果的にスーパーバイザーという立場になってしまったんですけど、まあ、言ってしまえば何でも屋ですね。ストーリーや設定作りでの監督の相談役であったり、メカニックデザインの仕切りをやったり、監督と一緒に飲みに行ってバカ話をしたり(笑)。そういう、監督のフォローというか、頼まれたら何でもやる立場ですね。
今西:監督という立場も、言ってしまえば何でも屋なんですが、その上前をはねる、オールマイティーな何でも屋になってもらったわけですね(笑)。

Q:出渕さんが、作品に関わる際に意識なされたところはどこですか?
出渕:監督の顔色とか、目線とか、「この空気は嫌がっている」とか、先読みして状況をフォローしていく……という意味じゃないですよね(笑)。今は、“ガンダム”と言えば、新しい『ガンダムSEED』の方がメインになっているかもしれないですが、『MS IGLOO』は、元祖のガンダムで描かれた1年戦争が舞台になっています。1年戦争という、出来上がった世界の中で、いろんな隙を見つけて「こういうこともあったかもしれない」という部分を描いている作品なんです。仕事としては、年表と格闘するのが最初で、1年戦争の歴史にすごく詳しくなってから作品に関わるようにしました。

Q:最後に、今西監督にとっての見所を教えてください。

今西:CGによるガンダム世界の表現も面白いし、風変わりなガンダム作品ですが、そのあたりを楽しんでもらえればいいのではと思います。人物まで3Dで表現するのはガンダム作品としては初めてですしね。一部の噂では、モビルスーツが出てこないんじゃないかと言われていますが、タイトルに『MS IGLOO』とある通り、ちゃんとモビルスーツも登場しますので大丈夫です。MSは、モビルスーツのことで、「松戸スペシャル」の略じゃないですから(笑)。今回上映する第1話と第2話にもモビルスーツは出ますし、現在一生懸命製作している第3話はモビルスーツが出まくりの話になっていますので、1話と2話を見て、3話に期待してもらいたいですね。確かにガンダムは出ませんが、ガンダムが出なくても面白いですので、楽しんでいただければと思います。



(C)SOTSU AGENCY / SUNRISE