大橋:まず、『MS
IGLOO』という作品はジオン軍側の話だということを伺ったんです。私自身も、小さい頃にテレビで『機動戦士ガンダム』は良く見ていたのですが、自分の記憶の中には「ジオン軍は敵側だった」という印象が強かったので、どんな作品になるのか想像がつかなくて、不安を感じつつも興味も湧いてくる感じでしたね。
ただ、子供の頃から、『機動戦士ガンダム』という作品は好きで、細かい兵器に関する部分は良くわからなかったですけど、劇中で描かれる人間ドラマはすごく興味が惹かれるものだったので、今回音楽を作る際にもそちらに重心を置いて考えていきたいなと。その一方で、今西監督からは曲のイメージとして「物語自体が、明るい結末に向かわない作品だけど、暗いイメージにしたくない」と言われまして。イメージの参考として見るように言われた映画があったのですが、その映画の曲もイメージ的にはちょっと明るい、青春映画的な印象の曲で。そういったイメージと作品をすりあわせるのに苦労しましたね。
|